stri-ep HOUSE その3「before〜after」

Posted by on 3月 14, 2013 in stri-ep

stri-ep HOUSE の改修前のプランと改修計画のプランです。
改修前は一般的なフロアプランで、実際にこの時代の中古物件を見に行けばこういう家は多いと感じます。部屋数を優先し細かく分割された構成、食事をする事と寛ぐという事が別として考えられたかのような暗い台所(兼ダイニング)家事という生活の大事な事が置き去りにされた水廻りなど、今の生活を考えるとなかなか厳しいものがありますよね。

ちょうど私が子供の頃に建てられた家なんですが、こんな間取りの友達の家によく放課後あそびに行ったなぁ・・・と思い出します。2階が子供部屋だったりすると親は居るのに顔を見なかったりするんですよね。一言も言葉を交わす事なく部屋にこもっちゃうんです。そんな家で育った私たち世代が良かったとか悪かったとか言うつもりはありませんが、少なくとも現代では家族のコミュニケーションは最も優先される事であり、家(住まい)に求められることが昔とは少々変わってきたように感じます。

「光がさし風がぬける家 なんにもないけどなにかがある家」そんな家で暮らしたいと思っています。
kamo

stri-ep HOUSE その2「前面道路」

Posted by on 3月 10, 2013 in stri-ep

外壁&屋根の補修と塗装に着手
3月にはいり外壁&屋根の補修と塗装がスタートしました。
建物の外周に囲いも建てられなにやら本格的な雰囲気・・・
職人さんも3人入りまずはケレンから下地補修へと。
近隣にはなかなか強烈な臭気が漂っており申し訳なく思っています。
前面道路の本下水工事もスタートしました。
実はこの物件、前面道路に本下水管が入っておらず近隣の家は皆さん浄化槽が埋まっております。
しかしながら、現在横須賀市の本下水計画地域に入っており浄化槽のままでは将来的に新築の申請許可がおりないと言うなんとも住む為の土地の価値としては非常に低い状態の土地でした。
新しい建物建てられない土地なんて買いませんよね。(でも実際は結構そうゆう土地ありますけどね)
しかもいま建ってる建物が築35年だったりするとこの先どうなんだと・・・。
近隣の方も皆さんそうゆう状況なんです。
じゃあ本下水の工事をすればいいじゃない!って事なんですがその先が一難。
前面道路は開発道路(私道)なんですが、この開発道路の所有者である会社がもう既に倒産しており法人としてどこにも存在していないんです。
それで、所有者の許可のとれない道路はほれないんですね。だからやっぱりこの物件は相当価値のない物件だったんだと・・・皆思ってました。前面道路は登記上、その開発会社とどこかの個人の所有になっているんですが、そこを調べて行く権限が誰にもなく一時は裁判所に申し立てをし、許可をもらうなんて気の遠い話にもなっていました。実際、私が裁判所にまつわる作業をするのは相当に気が引けると思ってましたし・・・。
ところが、物件自体の前面道路との境界確定に祭し、土地家屋調査士がその権限により
前面道路の所有者を辿れる事がわかり、土地家屋調査士は我々が知り得ない情報をもとに遠方まで出向き、境界確定の為にその所有者の方(いまは無き法人からその会社の役員(故人)へ、そしてその家族へと移っていました)を探し当て、境界の確定と道路掘削の許可を頂いてきたんです。すごい事だなと思いました。そして・・・その先にもう一難待ち受けておりました。
道路を掘ってインフラの工事をするというのは想像を絶する金額になるんですが一世帯だけでなく2世帯以上集ると自治体からの補助が8割でます。なので住民は2割の負担になりかつ世帯数で按分するので一世帯あたりではそう高額にならずにインフラの整備が出来るんです。
すごいありがたい制度だなと思いますが、本当ならばインフラですから住民の負担はゼロにして欲しいのが本音です。今回は5世帯での按分で、本管の工事負担金が約15万円ほど。その先に個別物件への引き込みで更に約15万円ほどかかります。この本管の工事金額15万円の負担を、いま現在何の不自由もなく住まわれている方々へ対し「将来の為に、今15万円をご負担ください」と了承を頂くことが非常に辛いわけです。この作業は言い出しっぺの本物件の所有者が近隣の方々へお願いして回るんですが
幸いにも皆さんから快い同意を得られ、工事着工に至った訳です。
・・・とここまで さも自分が大変だったかのように書きましたが、実際には前オーナーサイドで全て
解決頂いた訳であります。私は「そこまで状況が整理できれば買います」と言っただけ。本当に頭が下がります。
さてさて・・・本下水の件は一件落着しましたが、まだまだ問題あります!戸建て物件・・・(涙)
kamo

stri-ep HOUSE その1「工事着工」

Posted by on 1月 17, 2013 in stri-ep

いよいよ秋谷の物件の工事をスタートさせました。
年明け早々に解体を開始し、4〜5日間程度で最初の解体は終了。
1階はほぼスケルトン状態になり、それまで壁で仕切られていた
各部屋が全てつながり一部屋に。まるで倉庫みたいに殺風景ですね。
ですが、北側の暗かったダイニングと和室にも光と空気が行き届き
イメージしていたものが非常に近い状況でカタチになる事が確認できました。

実は着工はしましたが施工金額がFIXしておらず、これから減額に向けての
設計変更も残っています。
今現在の見積もり金額では再販価格の設定が高くなりそうで、本プロジェクトの
本来の主旨から外れてしまいそうな事と、あわせて売却に時間がかかりすぎてしまう
かもしれないからなんだけど・・・やはり減額の設計調整って気が重い・・・。
なんとか気持ちを前向きにもっていかば。
しかし、不動産の取引とはなんでこんなに税金や手数料を持ってかれるんでしょうか・・・
自分ちのときは家を買うってのはそうゆーもんなのか・・・とか、何十年ローン組んじゃうと月々いくらですって、もう総額でいくら払ってるかなんてどうでもよくなっちゃうし。
これが、今回のように仕事上で収支を目の当たりにすると事情が違うってもんです。
ここ数ヶ月目つきが変わった気がします。どちらかとゆーと悪いほうに。
この物件の進行と同時に少しずつ不動産というオバケの事がわかってきました。
いやーこれは上手におつきあいしないと身ぐるみ剥がされそうですホントに(笑)
kamo

OCEANS 「OH!家事情」

Posted by on 11月 24, 2012 in stri-ep

「OCEANS」1月号(11/24発売)にAKIYA HOUSEを掲載していただきました。OCEANSはメンズファッション誌で読者平均年齢37.5歳と明確に打ち出し、まさに私の年齢(上限に近いが・・・)がレンジに収まったライフスタイル情報誌でもあります。その誌の連載企画「OH!家事情」という見開き2ページの小さな掲載ですが、今までのインテリア誌とはまたひと味違った切り口で書いていただいています。金額が出ちゃってるトコなんかちょっとえげつないですが、要は家買うのに人生賭けて買う事ないんじゃない?って事言いたかったんですよね・・・いや間違った、もっと負担を少なく買う選択肢もありますよーって事です。

夫婦だけの生活から子供ができたりして自分もそこそこいい年齢になってきたあたりから、家を買おうかなぁと思いはじめる。都内であれば(一般的な年収の私などは)マンションの新築や中古を探し始めるでしょう。都内で戸建てなんて、ちょっと非現実的な金額になりそうではじめから除外。実際は現実的な金額で買えそうな戸建て(建て売り)なんかもあるけど、その立地や建物の形、間取りや造作の作り、仕上げ、設備など、どう考えても長い長い時間ローンを返済してゆく代償の代物とは思いがたく私にはこれが一番の非現実です。
幸い、私は葉山あたりで家を持とうとしていましたから、戸建ても選択肢の一つに考えていましたが、どうしてどうして葉山あたりも土地は立派に高く(当たり前か?)土地買って、設計して、施工して・・・試算すると・・・やっぱり35年ローン?ってなっちゃうんですよね。
いや、もう35年は払えまい。と思い、大きく方向転換。
葉山近隣(葉山以外ね)で中古!リノベーションして新築にはない味のある住処を作ろう!と。
そんな方向転換が今のとても気持ちのいい生活をはじめるきっかけになりました。
ちょっと欲がでちゃって土地の広い物件だったのでいい金額になっちゃいましたが、でも新築の選択肢よりずっと安くずっと趣のある家ができたと思います。しかもいじり甲斐のあるヤツです。
家は手に入れて終わりではなく、そこからが始まりです。
住宅物件を探し始めて初めて感じる選択肢の少なさ。
予算金額を伝えると、不動産業者からすすめられるのは小さく分割された土地に同じ形で並ぶ家。
低金利のいまでこそ月々10万〜15万を変動金利や5〜10年固定あたりで返済・・・この先の金利の上昇にややビビりつつ30年とか35年とか返していく予定。
住宅ローン払うために何かほかの事とか我慢してない?
払い終えた時、何歳だろう?そのときの家族や自分の状況は?
20年後、子供たちが巣立ったあと、その先にまだこの家が必要?
等々、今の住宅購入に関して思う事は数知れず。
自分たちの選択にはとても満足しているんですが、そこには自分たち自身が設計という立場でリノベーション後の空間を想像する事ができたという特別な事情もあります。
リノベーション前提で物件を探すとそれらしき物件はちょこちょこあります。でも築40年やら50年やらとてもじゃないけどリノベーション後の次の生活シーンが想像できなくて(しかもすっごい汚いし)普通の方たちはそこでまずパスなんですよね。
そりゃそうです、そんな賭け(しかも住宅ローンです)できませんもの・・・当然です。
そんな人たちにも住宅取得の選択肢はもっとほかにないものか?という思いで今年、試験的に物件の開発に着手しました。
中古の物件を次の生活イメージができるところまでリノベーションして販売するという事業です。
数十年前の生活スタイルの間取りを現在のライフスタイルに添った間取りに変更し水廻りなどの設備は最新の機器を投入します。

外観はほぼ触りませんが、内部はほぼスケルトンからやり直します。
先攻しているマンション(区分所有物件)のリノベーション販売はありますが、この土地がらみの厄介な戸建てリノベーションは知る限りではありませんから全てが手探り状態です。
予算の都合もあり100%理想的な物件という訳にはいきませんが、この40年前の家をどう気持ちよくかっこ良く、しかも買いやすくできるか!?
いくつか問題は抱えていますがただいま進行中です!!
kamo