Posted by on 9月 18, 2016 in etc., stri-ep

「下山口」は約築40年の木造住宅でした。先に言ってしまうと、この木造住宅在来工法での「耐震基準適合証明書」取得はいたって簡単です。工業化プレハブ製品とは違い、建築士の構造計算(実際には計算ソフト)による計算とその証明書で事足ります。弊社としても本物件に於いては十分な安全担保するため「日本木造住宅耐震補強事業者協同組合」(通称 木耐協)に依頼しました。すると木耐協に加盟している会社の中から木耐協が本物件に対応できる会社を選定し連絡してきます。弊社としては地元の業者さんとの取り組みを重視したい旨伝え、業者さんをこちらで選定したいと申し出ましたが断られました。(なんでかな?笑)結果、町田市に本社を構える「朝日リビング株式会社」さんよりご連絡いただき証明書取得に向け耐震診断〜耐震補強工事と進行することになります。耐震診断の結果、評価点は0.3程度で大きな地震が来れば倒壊する可能性が高いと言われるレベルです。(ちなみにこの時代の木造住宅はほぼこのレベルです)この評価点を1.0まで引き上げるべく耐震補強工事をするわけですが、その工事内容に選択肢はありません。木耐協推奨なのか?「かべつよし」なる構造補強製品のみの仕様となるようで、しかもその価格が高い。耐震診断は無料とし耐震工事への入り口を広くしておき、一旦入ると価格的な査定など存在できなくする構造だと感じました。結果的に「耐震基準適合証明書」は取得できましたが、そのコストとそれまでのプロセスには大いに不満が残りました。すごくクローズな体制で、ビジネスベースで考えた場合今後はこの「木耐協」へ依頼するという選択肢はなくなるでしょう。
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kamo