Posted by on 9月 10, 2009 in job

風合いのある塗装を求めて、川崎にあるポーターズペイントさんの工場まで足を運んでみました。
ポーターズペイントさんはオーストラリアの塗料メーカーさんで、
天然素材をベースに各色取りそろえています。
求めている色が見あたらない場合でも基本の塗料から調色してくれます。
さらに表情の豊かな塗料も何種類かとり揃え、これがまた興味深い塗料です。
駐車場にたどり着いた時から工場内の塗装サンプルが見え隠れし、入る前から心が躍ります。
中に入ると壁一面ペットボトルに保存してある塗料や塗料のカンで埋め尽くされ、
調色をするマシンが目に飛び込み、スタッフさんが塗装サンプルを作っていました。
先述した表情の豊かな塗料というのは、
石灰を塗料に混ぜてあるので塗った後にしばらくしてから石灰が浮いてきます。
浮いてきた石灰はいい意味で白っぽくまだらになり、
これは施工してみないとどう浮き出てくるかはわからない、との事です。
手に負えない感じが何ともいえません。
また別の塗料は、何種類かの塗料を塗り重ね乾くと表面の塗幕が縮み、
ひび割れを起こす為に下に塗っていた塗料が顔を出してきます。
上に塗る色、下に塗る色を変える事で様々な表情を作り出せそうです。
などなど、上記はほんの数例です。
w closetでおなじみのエイジングにしろ、ポーターズペイントさんの塗装にしろ、
ある程度想像はできても計算式により表情を生むことができない仕上げというのに
とても惹かれます。
そしてそういった仕上げは、天候であったりその建物の条件によっても
また少しずつ表情が変わったりもします。
そんなあたりが何かホッとするというか、肩の力が少し抜ける気がします。

ポーターズペイントさんの工場の一部分。
塗料のチリ具合がかっこいいです!
ひら

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