Posted by on 2月 17, 2017 in job, stri-ep

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stri-ep house*(ストリープハウス)由比ヶ浜 完成しました! この物件は中古戸建を購入したお施主様よりデザインと計画のディレクションをご依頼いただいた設計案件です。まずはこのような貴重な物件に関わらせていただいたことに感謝しています。
昭和40年代の細かく部屋割りされた繋がりのない閉鎖的な家から、明るく解放的な家族みんなの家に生まれ変わりました。「光と風が駈けぬける家」です。本ブログでは工事前と工事後がわかりやすいBefore〜Afterを掲載します。昭和45年築(築46年)、新築時は約60㎡の木造平家でその後の2度の増改築を経て現在の2階建て約120㎡となっています。

由比ヶ浜BA-1jpg玄関 既存は一般的な玄関のつくりでしたが、タタキ部分を広く土間を打ち直しています。玄関の奥にあった和室を解体し奥様が趣味の作業をされるアトリエスペースとしました。玄関からひと続きの空間ですが、住居の玄関とアトリエとは古建具で仕切ることで(アトリエスペースの外壁に新しく設けたスチールドアから)アトリエスペースへ人を招いた場合もプライバシーとセキュリティーは確保しています。After写真 左の古建具引き戸が住居への入り口となります。

由比ヶ浜BA-2玄関からリビング方向へは一般的な廊下がありその両サイドに居室がある構成でしたが、細かく部屋割りされた1階部分の3部屋を統合し、広いハンモックの似合うLDKができました。2階へと上がる階段も玄関からすぐのところにあり家族に顔を合わせることなく2階へ行けるこの時代によくあるゾーニングでしたが、階段の位置をリビングに変更することで家族の関わり方もこの時代とは違ったことが起こりそうですね。

由比ヶ浜BA-5ダイニングでは西側に変形ですが20㎡ほどのスペースがあり、そこにウッドデッキの計画を立てました。目の前を江ノ電が通るなんとものどかなオープンデッキです。そのデッキへのアプローチのために新たにオープンウィンドウ(フルオープンの折戸)を設けました。BBQシーズンには活躍してくれることでしょう。

由比ヶ浜BA-3さてリビングでは階段の新設と合わせて吹き抜けを作りました。2階の和室だった部屋の床を抜き天井の高さが約5.5mの明るく開放感のあるリビングができました。当時の太鼓材の梁がいい雰囲気を醸し出してくれています。2階とリビングとの繋がりも感じることで家全体の一体感が生まれますよね。(Before写真はよくわからないかもしれませんが、ほぼ同じ位置から同じ方向を撮った写真です)

由比ヶ浜BA-6階段を上がった通路スペースは広く確保し、子供たちが陽だまりで遊んだりちょっとしたワークスペースを設けられるようにもしています。この空間は吹き抜けとあわせて家族が集う1階とそれぞれの部屋のある2階をつなぐ大切な空間となっています。

今までBefore〜Afterはあまり掲載はしてきませんでしたが、stri-ep house物件をご覧いただいた皆様からリクエストをいただきながら試験的に掲載させていただきました。リノベーションを検討中の方々の参考に少しでもなればと思います。

今回の施工は葉山の一色にあるTIC HOMEさんに担当していただきました。
無事完成を迎えられたのも関わっていただいた方々の協力があってこそです。この場を借りて感謝申し上げます。

kamo