コストダウン

Posted by on 9月 30, 2009 in off

確かに・・・当初のイメージにほぼ近い形で計画はFIXしたんですが、
そのほぼイメージに近い形を維持する為に決断したコストダウンがありました。
唯一、自分たちに出来る工事は塗装だと信じ見積書から削除したんです。
全部の壁と天井の塗装なので ”かなりの金額” を削除できます。
かなりの金額=かなりの労力 という事なんですよね・・・
世の中がシルバーウィークの5連休に湧いていた頃
私と身重の嫁は日々、養生→パテ→パテ→しごき→パテ→シゴキ→ペンキ→ペンキ
に明け暮れ疲れた身体をいかにして次の日に正常に保つかが毎日の課題でした。
日々溜まる疲れや痛さを増していく腰や腕や指の関節など、
やる気を無くすきっかけが日々出てきます。
引っ越しまでの日を数えては焦り、塗り残している壁を見ては焦り・・・
体力と精神力の限界を感じ始め、危うく人としての一線を越えるところでしたが
引っ越しの前々日におおよその目処が立ったときには
これまでに無い疲れを伴い気持ちのよい安堵感につつまれました。
素人仕事でパテもりもりのペンキだらだらですが、いいんですっ!
味っなんです。自分ちなんですっ!!
お手伝いをいただいた皆には本当に助けられました。
感謝しています。ありがとう!
kamo

琺瑯とにんぷ

Posted by on 9月 25, 2009 in off

妊娠9ヶ月に入りました。
おなかも目立ち始め、やっと妊婦と気づかれるように。
おしごと。
夏までの予定でしたが、つわりも軽く元気な妊婦だったので
「まだお仕事してたいなー。もうちょっとだけ」と、わがまま言ってしまいました。
そんな折、素敵なお話をいただいたので、ラストに決定。
今回の主役は琺瑯(ホーロー)です。
昔から日本の台所には欠かせなく、実家やおばあちゃん家には必ずあるもの。
70年間作り続けている野田琺瑯さんのショールームの設計。
匂いがつかず衛生的、そのまま火にもかけられ、なんだかホッとする白さ。
もともと愛用しており、結婚を機に少しずつ増やしてきた琺瑯たち。
野田さんは、家族みなさんで製造から販売までされていて
琺瑯を通して、食生活の大切さを伝えられたら…との依頼でした。
ほんのり真っ白が多いなか、カラフルな展開もある商品たち。
どうやったらキレイに見えるか…。琺瑯を手に取り、ながめて観察。
背景となる壁や棚、照明選びがキーポイントになりそうです。

こちら、ぬか漬け美人シリーズ。 冷蔵庫で美味しく、きれいに漬かります
野田お母さん特製!ぬか漬けをごちそうになりました。

「今晩なに作ろうかな…」と打合せの帰り道。
生活にも結びつく設計のお仕事は、至福の時間。

本も出されてます (レシピや琺瑯の扱い方、製造工場の様子…etc)
ショールーム完成は10月中旬予定です。

おなかも重くなり、パソコンや現場打合せも少し大変になってきました。
来月より産休をいただきます。
今まで外に向いていた気持ちを、自分の内へ…
のーんびりゆったーり過ごして、大仕事に備えようと思います。
k☺ba

Posted by on 9月 23, 2009 in off

去年頃からよくキャンプに行くようになった。
気が付けば、キャンプ中、風呂に行く時以外
朝から晩までずっと火に向かっている。

朝、ご飯でおにぎりを作り、



お昼はニジマスランチ。



夕方は黒炭で暖を取り、



寝るまで焚き火しっぱなし。
これでココロもカラダも完全リセットです。
ANDO

朝焼け夕焼け

Posted by on 9月 20, 2009 in off

めっきり朝夕心地よい風につつまれるようになってきました。

雨上がりの早朝。

代々木公園の夕方さんぽ

宮島へ向かう時の海風

井の頭公園でサンデーハッピーアフタヌーン

従姉妹がお嫁にいった日の横浜
何となく感覚が研ぎ澄まされる感じがして、
外に出たくなります。
次はどこへ行こうかしら。。
ヒラ

つじつま合せ

Posted by on 9月 18, 2009 in off

正直、「こんな進捗で大丈夫かなぁ?」と思ったんです。
ついつい仕事の感覚で現場を見ちゃうんですよね。
店舗の場合、かなり限られた時間の中での施工なので人間たくさんいれて
嵐のような勢いでつくるんです。
仮囲いから始まり解体〜軽鉄ボード〜設備〜左官〜ガラス〜金物〜木工等々
ひと区画の中で何工種もの職人が交錯する事もめずらしくありません。
実際にはありえませんがこの秋谷の改修を仮に店舗の環境で作ったならば
2週間半でしょう。
おそらく投入する人工(人の作業単位です)は3倍、かかる金額も2倍でしょう。
しかし、ここは店舗ではないのでオープンの日が決まっている訳でもなく、
売上の予定を組んでいる訳でもなく・・・全然急ぐ必要ないんです。
ゆっくりしっかり作ってもらえばいいんです。
ローンの返済と今の賃貸の家賃がダブってますけど、1ヶ月の家賃分で
とてもクオリティーが上がると考えたらどうでしょう?
なんか得した気分になるのは私だけでしょうか?
築40年の木造2階建なんです。かなりガタがきてるんです。
でもそこがいいんで決めたんです。味があるなぁ・・・と。
大工の棟梁にも「面白そうな仕事だから引き受けた」と言っていただいて
いい事しかイメージしてなかったんですが、実際はイメージ以外の事もあります。
トイレになる所に腰窓を新しくアルミサッシュでつけたんですが、なんだかひどく傾いているんです。
もともと天井に近い所に古い小窓がついており、その小窓と全然平行がとれていなく
棟梁にクレームじみた事言って、あとで後悔したんですが
実は、地盤が長い年月で沈下しており建物がひどく傾いていたんですね。
傾いていたのは新しいサッシュでなく既存の小窓だったんです。
思い込みで見てしまっていた自分を恥ずかしく思いました。
この家に最初に入ったときにすこし傾いてるなとは思っていましたが(ホントです)
ここまでとは・・・

既存の小窓に合わせてサッシュを傾かせると新規の床や新規の建具と合わなくなる。
既存で残している壁や柱等も少なからずすべてが傾いているんですね。
なので、新しく付け加えていくものとの共存をはかるためにその全てに
つじつま合わせが必要なのです。
そしてそのつじつま合せに大変な労力と時間を要するんです。
このつじつま合わせで全てが決まるといっても過言ではありません。
この愛くるしい小窓はその後、新しい壁のトリックラインで傾きが目立たなくなりました。
棟梁ありがとう。
kamo

風合いのある塗装

Posted by on 9月 10, 2009 in job

風合いのある塗装を求めて、川崎にあるポーターズペイントさんの工場まで足を運んでみました。
ポーターズペイントさんはオーストラリアの塗料メーカーさんで、
天然素材をベースに各色取りそろえています。
求めている色が見あたらない場合でも基本の塗料から調色してくれます。
さらに表情の豊かな塗料も何種類かとり揃え、これがまた興味深い塗料です。
駐車場にたどり着いた時から工場内の塗装サンプルが見え隠れし、入る前から心が躍ります。
中に入ると壁一面ペットボトルに保存してある塗料や塗料のカンで埋め尽くされ、
調色をするマシンが目に飛び込み、スタッフさんが塗装サンプルを作っていました。
先述した表情の豊かな塗料というのは、
石灰を塗料に混ぜてあるので塗った後にしばらくしてから石灰が浮いてきます。
浮いてきた石灰はいい意味で白っぽくまだらになり、
これは施工してみないとどう浮き出てくるかはわからない、との事です。
手に負えない感じが何ともいえません。
また別の塗料は、何種類かの塗料を塗り重ね乾くと表面の塗幕が縮み、
ひび割れを起こす為に下に塗っていた塗料が顔を出してきます。
上に塗る色、下に塗る色を変える事で様々な表情を作り出せそうです。
などなど、上記はほんの数例です。
w closetでおなじみのエイジングにしろ、ポーターズペイントさんの塗装にしろ、
ある程度想像はできても計算式により表情を生むことができない仕上げというのに
とても惹かれます。
そしてそういった仕上げは、天候であったりその建物の条件によっても
また少しずつ表情が変わったりもします。
そんなあたりが何かホッとするというか、肩の力が少し抜ける気がします。

ポーターズペイントさんの工場の一部分。
塗料のチリ具合がかっこいいです!
ひら

名古屋

Posted by on 9月 9, 2009 in job

昨日より、WEARS INC.さんのw closet 名古屋パルコ店のお引き渡しのため
名古屋へ行ってきました。
前日より現場に入ってGENERATION-Xさんによるエイジング作業に立ち会いました。
何度見ても真新しいものが古くなっていく光景に目を奪われます。

施工の仕上がりはとてもよくて引き渡しも無事終えることができました。
とはいえ、営業部長のOさんからご指摘頂いたこともあり、お店の9/11のオープンに向けて改善です。
夜はスタッフの方たちに混ざって世界の山ちゃんへ連れて行って頂き、
ごちそうになってしまいました。普段、こうしてOさんとゆっくりとお話が出来る機会もなかったので、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
“R.N”

w closet 名古屋パルコ店は9/11に西館の4Fにオープンです。
ホームページに写真を追加しました。