Posted by on 5月 23, 2012 in job

ショップの中に意匠照明としてよくペンダント照明を使います。
そのほとんどの電球がいわゆる「はだか電球」で皆さんご存知の通り昔ながらのフィラメントを発光させて明るくする電球です。
電球自体のその可愛らしい形もさることながら、その光の暖かさや作り出す影など、魅力的な事がたくさんあります。
しかしながら店舗設計の現場では昨今の省エネルギー化の流れによって、天井付けのベース照明のみならずこういった意匠照明の光源もLED化が避けられなくなってきています。
個人的には大変残念な気持ちもありつつ、はだか電球自体の生産はなくなってきますからいつかは変えていかなければいけないと思っている訳なんですが・・・
家庭の中にもこの「はだか電球」の照明器具はまだまだ数多く使われており、その昔の省エネブームではそのソケットにそのまま使える蛍光灯(ナショナルのパルックボールなど)が爆発ヒットしましたね(個人的には嫌いな電球ですが)。その次の需要を狙ったメーカー各社が日進月歩の勢いでLED電球を開発をしていますから、発売当初よりは随分と価格もおちてきており買いやすくなってきており消費者としては良い傾向だと思っています。
さて、そこで一般家庭でも使用頻度の高いE17ソケットの各メーカーから出ているLED電球を数種類比べてみて、自分なりの評価です。

1.TOSHIBA製 LDA5L-E17/C クリヤータイプ 全光束300lm 消費電力5.4W 電球色
 形と大きさは良いと思いますが下半分が基盤に割かれプラベースが大きいのは残念
 底辺にパワーチップが一つ配置され先端の特殊形状レンズにて光の拡散と制御をしています。
 クリプトン球の意匠にはほど遠く使用する環境は光源自体が見えない器具での使用など限定されると思います。
2.MITSUBISHI/OSRAM製 LDA2L-G-E17 全光束125lm 消費電力2.3W 電球色3000K
 形も大きさもびっくりするくらいNG しかもチップの配列も光源の見え方もあり得ないくらいNGです。
 ここまでくると開発のコンセプト自体を疑ってしまいます。誰がつかうのでしょう??
3.YAZAWA製 LDA1L-G35-E17 消費電力1.7W 電球色相当
 形と見た目の印象は素晴らしいです。ただやはり暗いので機能的な照度を求める場合は向かないでしょう。
 チップの配列はフィラメントの見え方と異なりますが、意匠照明としては耐えうる見え方をすると思います。
4.USHIOライティング製 ULEF100V-0.6W25/G5E17 
 もうこれは涙がでます。涙がでるほど開発コンセプトが伝わってきます。V字に何層も曲げたチップでフィラメントの印象を伝えたかったんだな・・・と。が、しかしいかんせん暗すぎる。チップのパワーが弱すぎて形にこだわりすぎてフィラメント感がまったく欠けています。フィラメント5Wくらいの印象でしょうか。今や存在してない電球ですね、残念!
5.PHOENIX製 LDA5L-H-E17/D/3/C250 クリア 全光束250lm 消費電力4.6W
 方式としては1と同じ考え方です。但し先端の特殊形状レンズが円錐形をしており1よりは明るさ感とフィラメント感は感じさせてくれます。しかし1同様使用する環境は光源自体が見えない器具での使用など限定されると思います。
6.Beat-Sonic製 LDB2 全光束220lm 消費電力4.3W 電球色2900K
 あまり聞き慣れないメーカーですが、車用品などの電気関連用品を開発しているメーカーで検索でかかったので一応サンプル比較。形や大きさは申し分ありません。しかもなんと基盤部のデザイン処理も気が利いています。さらには光の見え方も6タイプ の中では一番良いです。方式は1&5と同じでパワーチップ1コを特殊形状レンズで制御するタイプです。
いや〜あなどれませんね。こうゆう企業の開発力は。

番外(写真2) Panasonic製 LDA4L/C クリア球 全光束210lm 消費電力4.4W 電球色 E26
 もーこれは脱帽です。そのフォルムといい外殻のガラスのクオリティーといいフィラメント感といいその全てが
 脱帽ものです。開発コンセプトもその後の製品化にかける意気込みも全てに魂を感じます。
 少々明るさ感が足りない感もありますが、ここまで表現できれば許せちゃいます。
 家の中でも使いたくなりますねコレは。PanasonicさんはやくE17出してください〜!!
今回、点灯した状態での写真を・・と思ったのですがうまく表現できずにこの状態での写真掲載となりました。スイマセン
kamo

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