Posted by on 11月 24, 2012 in stri-ep

「OCEANS」1月号(11/24発売)にAKIYA HOUSEを掲載していただきました。OCEANSはメンズファッション誌で読者平均年齢37.5歳と明確に打ち出し、まさに私の年齢(上限に近いが・・・)がレンジに収まったライフスタイル情報誌でもあります。その誌の連載企画「OH!家事情」という見開き2ページの小さな掲載ですが、今までのインテリア誌とはまたひと味違った切り口で書いていただいています。金額が出ちゃってるトコなんかちょっとえげつないですが、要は家買うのに人生賭けて買う事ないんじゃない?って事言いたかったんですよね・・・いや間違った、もっと負担を少なく買う選択肢もありますよーって事です。

夫婦だけの生活から子供ができたりして自分もそこそこいい年齢になってきたあたりから、家を買おうかなぁと思いはじめる。都内であれば(一般的な年収の私などは)マンションの新築や中古を探し始めるでしょう。都内で戸建てなんて、ちょっと非現実的な金額になりそうではじめから除外。実際は現実的な金額で買えそうな戸建て(建て売り)なんかもあるけど、その立地や建物の形、間取りや造作の作り、仕上げ、設備など、どう考えても長い長い時間ローンを返済してゆく代償の代物とは思いがたく私にはこれが一番の非現実です。
幸い、私は葉山あたりで家を持とうとしていましたから、戸建ても選択肢の一つに考えていましたが、どうしてどうして葉山あたりも土地は立派に高く(当たり前か?)土地買って、設計して、施工して・・・試算すると・・・やっぱり35年ローン?ってなっちゃうんですよね。
いや、もう35年は払えまい。と思い、大きく方向転換。
葉山近隣(葉山以外ね)で中古!リノベーションして新築にはない味のある住処を作ろう!と。
そんな方向転換が今のとても気持ちのいい生活をはじめるきっかけになりました。
ちょっと欲がでちゃって土地の広い物件だったのでいい金額になっちゃいましたが、でも新築の選択肢よりずっと安くずっと趣のある家ができたと思います。しかもいじり甲斐のあるヤツです。
家は手に入れて終わりではなく、そこからが始まりです。
住宅物件を探し始めて初めて感じる選択肢の少なさ。
予算金額を伝えると、不動産業者からすすめられるのは小さく分割された土地に同じ形で並ぶ家。
低金利のいまでこそ月々10万〜15万を変動金利や5〜10年固定あたりで返済・・・この先の金利の上昇にややビビりつつ30年とか35年とか返していく予定。
住宅ローン払うために何かほかの事とか我慢してない?
払い終えた時、何歳だろう?そのときの家族や自分の状況は?
20年後、子供たちが巣立ったあと、その先にまだこの家が必要?
等々、今の住宅購入に関して思う事は数知れず。
自分たちの選択にはとても満足しているんですが、そこには自分たち自身が設計という立場でリノベーション後の空間を想像する事ができたという特別な事情もあります。
リノベーション前提で物件を探すとそれらしき物件はちょこちょこあります。でも築40年やら50年やらとてもじゃないけどリノベーション後の次の生活シーンが想像できなくて(しかもすっごい汚いし)普通の方たちはそこでまずパスなんですよね。
そりゃそうです、そんな賭け(しかも住宅ローンです)できませんもの・・・当然です。
そんな人たちにも住宅取得の選択肢はもっとほかにないものか?という思いで今年、試験的に物件の開発に着手しました。
中古の物件を次の生活イメージができるところまでリノベーションして販売するという事業です。
数十年前の生活スタイルの間取りを現在のライフスタイルに添った間取りに変更し水廻りなどの設備は最新の機器を投入します。

外観はほぼ触りませんが、内部はほぼスケルトンからやり直します。
先攻しているマンション(区分所有物件)のリノベーション販売はありますが、この土地がらみの厄介な戸建てリノベーションは知る限りではありませんから全てが手探り状態です。
予算の都合もあり100%理想的な物件という訳にはいきませんが、この40年前の家をどう気持ちよくかっこ良く、しかも買いやすくできるか!?
いくつか問題は抱えていますがただいま進行中です!!
kamo

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